脂質異常を放置していませんか?

投稿者:GEMFOODIES

脂質異常を放置していませんか?

作成者: GEMFOODIES エグゼクティブコンサルタント 本城圭子(もとしろけいこ)

ひと昔のダイエット方法といえば、コレステロールの摂りすぎに注意と言われていましたが、現在では、コレステロールの摂りすぎについては、以前ほど言われなくなりました。

その理由の一つに、コレステロールの約8割程度は肝臓で産生されるため、食事の影響は考えられていた以上に少ないことが分かってきたからです。

しかしながら、心筋梗塞や脳梗塞など、動脈硬化が大きくかかわる疾患の予防の観点からも、コレステロール値を下げることが大切であることには変わりはありません。

血液検査の項目で、脂質に関連する項目は、HDL(善玉)コレステロール、LDL(悪玉)コレステロール、トリグリセリド(トリグリセライド・中性脂肪)、医療施設によっては、最近はHDL(善玉)-C/LDL(悪玉)-C比も記載しれいるところが増えてきました。

近年、LDL(悪玉)コレステロール値が低下しても、動脈硬化性心疾患(心筋梗塞など)の発症リスクがまだ残っていることが問題となっています。そこで問題視されているのが、LDL(悪玉)コレステロールよりも小さいが脂の比重が大きいsmall dense LDL(sdLDL)の存在です。

通常、肝臓で合成されたLDL(悪玉)コレステロールの血中滞在時間が2日間と短いのに対し、sdLDL(小さく重いLDL)は5日間も血中に残ることが分かっています。しかも、LDL(悪玉)コレステロールは肝臓に入り代謝されますが、sdLDLとなると、肝臓に取り込まれにくく、血中に残りやすい事が分かっています。しかも、血管壁の構成成分の一つであるプロテオグリカンという成分にくっつきやすく、小型であるため、血管の内側に入りやすい特徴を持っています。それ以外にも通常のLDL(悪玉)コレステロールと異なる性質のために動脈硬化の形成を促す働きがあることが分かってきました。

基本的に、高トリグリセライド血症(高TG血症)、食後高脂血症、糖尿病、メタボなどの生活習慣病を持っている人に、このsdLDLが多いと言われています。

脂質異常症は痛くもかゆくもなく、肝臓病や糖尿病と同じく「サイレントキラー」と呼ばれています。検診などで脂質異常が指摘されたことがある人は放置せず、生活習慣病の予防を今日からでも初めて、突然襲ってくる心筋梗塞や脳梗塞の発症を予防しましょう。

 

参考資料:

石井秀人他.「動脈硬化惹起性リポタンパクと動脈硬化促進メカニズム」.Heart View Vol. 22 No. 7. 2018.MEDICAL VIEW

 

 

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