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投稿者:GEMFOODIES

弊社エグゼクティブコンサルタント本城圭子によるホリスティックケアセミナーです。東京 広尾で開催決定!

11月23日開催!

【弊社が提供するホリスティックセミナーとは?】

目前に迫った2025年問題といわれている医療問題とそれに伴う医療財政問題。今後より深刻になることが懸念される財政問題を目前に、対処療法に頼るのではなく、いかに病気になる前の予防および未病のうちに加療するかが大切になってきました。
今、あなたの身体が何を欲しているかわかりますか?休養なのか、睡眠なのか、栄養なのか…
私共ぐるふりセミナーでは、正しい知識を知ることにより、食事の仕方、薬の飲み方ひとつ変わると言われています。まず、選ぶ力を備えるためセミナーとして開催しています。

【テーマ】 炎症

アレルギーの増加原因は様々。ただ、体のメカニズムでみるとアレルギー=体の中の炎症反応。
まず、アレルギーになる前に、アレルギーになってからでも知ってもらいたいのがこの炎症のメカニズム

【目的】

炎症の解消法の第一歩は「炎症に対する正しい知識を持つこと」です。今回のセミナーでは、炎症のメカニズムを掘り下げ、理解してもらい、健康になることに役立つ知識を持っていただくことが目標となります。

【こんな方々におススメです!】

・ホリスティックに興味ある方
・ご家族にアレルギーを持つお子様がいる方
・アレルギーの知識を持って見たい方

【セミナー内容】

・炎症とは?
・そもそもなぜ炎症が起きるのか?
・なぜ炎症が治まらないのか?
・アレルギーも炎症のひとつ
・情報が氾濫する中、自分に合う情報を選ぶ難しさ

【詳細・お申込みはこちらから】

https://tsuku2.jp/events/eventsDetail.php?ecd=50112629100741

 

投稿者:GEMFOODIES

料理人のための月刊誌 専門料理の9月号で「やまけんが聞く‼」に弊社代表の平沢が掲載されました。

農産物流通コンサルタントのやまけんさんこと山本謙治氏が、食に携わるホットな人物にスポットをあてるという内容でグルテンフリー に着目いただきました。

9月号では弊社代表取締役社長の平沢を取材いただきました。

内容といたしまして、日本でのグルテンフリーがまだまだ認知されていない現状から、今後 プロの料理人がどのようにグルテンフリーを考えていくといいのかを、うまくまとめてくださいました。

 

投稿者:GEMFOODIES

第62回日本糖尿病学会年次学術集会に行ってきました

作成者: GEMFOODIES エグゼクティブコンサルタント 本城圭子(もとしろけいこ)

今年の糖尿病学会は宮城県仙台市で、5月23日(木)~25日(土)にかけて行われました。

今回は会場が五か所(仙台国際センター、東北大学百周年会館「川内萩ホール」、仙台市民会館(トークネットホール仙台)、せんだいメディアテーク、宮城県民会館(東京エレクトロホーン宮城))に分かれており、さらに各々の場所で、複数の会場に分かれて、それぞれのテーマに沿った発表が行われているため、抄録集片手にスケジュール表とにらめっこしながら、興味のある発表を聞くため、あっちの会場、こっちの会場と移動。朝は8時半から始まり18時まで。それ以降にはイブニングセミナーが19時まであるため、フルに参加すると、13時間の長丁場! ホテルに戻ってくると、ちょっと頭が飽和状態でホワホワしています。

 

投稿者:GEMFOODIES

脂質異常を放置していませんか?

作成者: GEMFOODIES エグゼクティブコンサルタント 本城圭子(もとしろけいこ)

ひと昔のダイエット方法といえば、コレステロールの摂りすぎに注意と言われていましたが、現在では、コレステロールの摂りすぎについては、以前ほど言われなくなりました。

その理由の一つに、コレステロールの約8割程度は肝臓で産生されるため、食事の影響は考えられていた以上に少ないことが分かってきたからです。

しかしながら、心筋梗塞や脳梗塞など、動脈硬化が大きくかかわる疾患の予防の観点からも、コレステロール値を下げることが大切であることには変わりはありません。

血液検査の項目で、脂質に関連する項目は、HDL(善玉)コレステロール、LDL(悪玉)コレステロール、トリグリセリド(トリグリセライド・中性脂肪)、医療施設によっては、最近はHDL(善玉)-C/LDL(悪玉)-C比も記載しれいるところが増えてきました。

近年、LDL(悪玉)コレステロール値が低下しても、動脈硬化性心疾患(心筋梗塞など)の発症リスクがまだ残っていることが問題となっています。そこで問題視されているのが、LDL(悪玉)コレステロールよりも小さいが脂の比重が大きいsmall dense LDL(sdLDL)の存在です。

通常、肝臓で合成されたLDL(悪玉)コレステロールの血中滞在時間が2日間と短いのに対し、sdLDL(小さく重いLDL)は5日間も血中に残ることが分かっています。しかも、LDL(悪玉)コレステロールは肝臓に入り代謝されますが、sdLDLとなると、肝臓に取り込まれにくく、血中に残りやすい事が分かっています。しかも、血管壁の構成成分の一つであるプロテオグリカンという成分にくっつきやすく、小型であるため、血管の内側に入りやすい特徴を持っています。それ以外にも通常のLDL(悪玉)コレステロールと異なる性質のために動脈硬化の形成を促す働きがあることが分かってきました。

基本的に、高トリグリセライド血症(高TG血症)、食後高脂血症、糖尿病、メタボなどの生活習慣病を持っている人に、このsdLDLが多いと言われています。

脂質異常症は痛くもかゆくもなく、肝臓病や糖尿病と同じく「サイレントキラー」と呼ばれています。検診などで脂質異常が指摘されたことがある人は放置せず、生活習慣病の予防を今日からでも初めて、突然襲ってくる心筋梗塞や脳梗塞の発症を予防しましょう。

 

参考資料:

石井秀人他.「動脈硬化惹起性リポタンパクと動脈硬化促進メカニズム」.Heart View Vol. 22 No. 7. 2018.MEDICAL VIEW

 

 

投稿者:GEMFOODIES

アレルギーと衛生仮説

作成者: GEMFOODIES エグゼクティブコンサルタント 本城圭子(もとしろけいこ)

アレルギー疾患における「衛生仮説」が唱えられた根拠として、感染症が死亡原因の第一位だった時代にはアレルギーを発症する人が少なかったが、生活環境の改善と感染症発症のリスクの低下とともに、アトピー性皮膚炎や喘息といった、本来は自身を細菌などからの感染を守るべき免疫細胞が、自身の細胞を攻撃することによって引き起こされる病気(=アレルギー)を発症する人が増えてきたことがきっかけです。畜産業を営む人たちや、アーミッシュという、アメリカやカナダに住む人々で、現代技術の導入を拒み、電化製品もほとんどない中で自給自足の生活を行っている人たちには、アレルギー発症率が低いことが、この「衛生仮説」を後押ししました。

ところで、この「アレルギー」という病気ですが、自分の免疫細胞が自分自身を攻撃することによって引き起こされる病気、となっていますが、リウマチやSLE(全身性エリテマトーデス)、血管炎症候群や、今急増している炎症性腸疾患(クローン病・潰瘍性大腸炎)も、同じく自身の免疫細胞が自身を攻撃することによって引き起こされる疾患ですが、こちらは「膠原病」「自己免疫疾患」と呼ばれています。

同じように、自身の免疫細胞が自身の細胞を攻撃する病態であるのに、一方は「アレルギー」と呼ばれ、もう一方は「自己免疫疾患(膠原病)」と呼ばれる。医療従事者や研究者などの専門家以外の人で、この違いを簡単に説明できる人は少ないかと思います。

免疫細胞の種類が云々など、難しい言葉は使わないで、簡単に説明すると、アレルギーを引き起こす組織が限られている、ということです。アレルギー疾患というと、アトピー性皮膚炎、喘息、食物アレルギー、金属アレルギー、薬物アレルギー、花粉症・・・色々ありますが、症状が出ている組織は、皮膚、食道、肺、粘膜と限られています。実は、これらの組織はすべて「外界と接している組織」なのです。外界と直接触れることのない筋肉内組織などではアレルギー症状は出ないのです。

つまり、アレルギーとは「外界と直接接する上皮組織(一番外側にある組織)を中心とした生体防御の最前線で起こる、免疫細胞による自身の細胞への攻撃」によって引き起こされる病態、となるのです。

現在、「衛生仮説」は、喘息や花粉症のように、「外界から吸い込んだ抗原に対する反応」が当てはまるとされており、食物アレルギーやアトピー性皮膚炎は、この「衛生仮説」には当てはまらないと考えられています。

つまり、すべての「アレルギー感作の成り立ち」=「衛生仮説」ではないのです。

参考文献:

松田明生.「基礎から見た衛生仮説の再考」.アレルギー Vol. 68. No. 1. 2019. 一般社団法人日本アレルギー学会

投稿者:GEMFOODIES

なぜ「植物油のマーガリン」が悪者になったのか

作成者: GEMFOODIES エグゼクティブコンサルタント 本城圭子(もとしろけいこ)

昔、「バターは体に悪いから植物油のマーガリンの方が健康的」と言われていました。しかし、それがいつの間にか「マーガリンは体に悪い」となりました。その最大の理由が「マーガリンにはトランス脂肪酸が含まれているから」で、「トランス脂肪酸は体に悪い」というのは、多くの人が知るところとなりました。

それでは、なぜ「トランス脂肪酸」が体に悪い、となったのでしょうか。どう体に悪い、と言われているのでしょうか。

マーガリンとショートニングは、植物由来の油なので健康的で、しかも酸化しにくい(酸化安定性が高い)、様々な形に加工しやすい油、として汎用されてきました。現在でもショートニングは多くの食品に使用されており、問題視されています。

問題が広く知れ渡ったのは、おそらく、2002年に開催された「食事、栄養及び慢性疾患予防に関するWHO/FAO合同専門家会合」での発表ではないかと思います。

農林水産省のサイトに、下記のように書かれています。

『その中で、トランス脂肪酸については、飽和脂肪酸(ミリスチン酸及びパルミチン酸)、塩分のとりすぎ、過体重、アルコールのとりすぎとともに、心血管疾患(CVD)、特に冠動脈性心疾患(CHD)のリスクを高める確実な証拠があるとされています。』

その後、農林水産省のサイトによると、

『2008年に開催された「人間栄養における脂肪及び脂肪酸に関するFAO/WHO合同専門家会合」での暫定報告で、WHOによる科学的知見に基づくトランス脂肪酸について、「虚血性心疾患(CHD)の危険因子や虚血性心疾患の発症を増やす、これまで考えられていたよりも確実な証拠がある」、「メタボリックシンドローム関連因子及び糖尿病のリスクに加えて、致死性虚血性心疾患(CHD)や心臓性突然死のリスクを増やす、ほぼ確実な証拠がある」として、トランス脂肪酸の摂取量を反すう動物由来のものと工業由来のものを合わせて総エネルギー摂取量の1%未満とする目標値を設定しました。』とのことです。

つまり、トランス脂肪酸の摂りすぎによる最大の問題点は、冠動脈疾患のリスクを高めるであると、WHOにより認められた。また、日本での研究でも、「日本人においても血中トランス脂肪酸(エライジン酸)濃度が高いとインスリン抵抗性(インスリンの効きを悪くする)を増悪し、糖尿病のリスクを高める可能性が報告」されていることです。

ちなみに、トランス脂肪酸の悪影響に関する報告では、心疾患と糖尿病・メタボリックシンドローム以外での相関性は明確にされていないとのことです。

参考資料:

  • 菅野道廣.「マーガリン(トランス脂肪酸)」. 110-113.Functional Food 34号.Vol 12 No. 2 2018.フジメディカル出版
  • 農林水産省 http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/trans_fat/t_eikyou/trans_eikyou.html
投稿者:GEMFOODIES

骨の老化予防にキノコのビタミンDを上手に利用しよう

作成者: GEMFOODIES エグゼクティブコンサルタント 本城圭子(もとしろけいこ)

骨の老化予防をちゃんとやっていますか?

最近話題になっているのが、若い人の慢性的なビタミンD不足です。ビタミンDは骨の維持にとても十様なビタミンでありながら、ヒトが体の中で作ることができる唯一のビタミンです。

しかし近年の美肌ブームから、年中、家の中にいても日焼け止めクリームを使い、外出時には長袖・日傘で日差しを完全にブロックと、紫外線を全く浴びない人が増えてきています。

ビタミンDはヒトが体の中で作ることができる唯一のビタミンと書きましたが、ビタミンDは紫外線に当たることによって皮膚で産生されるビタミンであるため、紫外線から極端に避けた生活を続けていると、食事から補充しない限りは慢性的なビタミンD不足になります。

ところで、日本人には馴染み深いキノコですが、日本で一番初めに栽培されるようになったのはエノキダケだそうです。江戸時代初期(400年前ころ)からと言われているそうです。シイタケが栽培されるようになったのは、現在の大分県の豊後国だそうで、炭焼き職人の源兵衛が、炭火焼きで残ったシイの丸谷シイタケが出ているのを見つけ、栽培することを思いついたと言われているそうです。

そんな昔から栽培されているキノコですが、ビタミンDはキノコに特異的に含有されている栄養素だそうで、野菜ではビタミンDの含有量が少ないため、キノコ以外でビタミンDを食事で摂るのは非常に難しいと言われています。とはいえ、日焼けによる肌老化が気になる人に「紫外線を浴びろ」と言っても、難しいですから、やはりキノコを上手に活用していただきたいものです。

キノコの中で、一番料理に使いやすいのはシイタケではないでしょうか。日本では生シイタメと、干しシイタケが売られていますが、ビタミンDがより多く含まれているが干しシイタメです。しかもしっかりと日光で干され、たっぷりと紫外線を浴びた干しシイタケです。江口文陽ら(東京農業大学)の研究によると、生シイタケに紫外線を照射させると、2時間で約1.5倍、6時間で約2倍にビタミンDが増えたそうです。この状態の干しシイタケであれば、1日2枚程食べるだけで、一日分のビタミンDが賄える計算になるそうです。

現在では栽培方法も進化し、年中気軽に手に入るキノコです。食物繊維も豊富に含まれ腸活にも大活躍!お肌の老化予防も大切ですが、是非とも上手にキノコを使って骨の老化予防に必須なビタミンDを摂っていただきたいものです。

参考文献

Functional Food vol. 13 No. 1.フジメディカル出版

投稿者:GEMFOODIES

東京渋谷ロータリークラブ18周年の卓話講演

弊社代表の平沢が、東京渋谷ロータリークラブ18周年の卓話講演にて「習慣が作る健康〜グルテンフリーはご存知ですか?」の演目で講演させて頂きました。

講演後は、渋谷ロータリークラブの皆様と交流させて頂きながら、グルテンフリー の必要性などのご感想など頂きました。

投稿者:GEMFOODIES

高齢者の骨粗しょう症の原因はどっち?

作成者: GEMFOODIES エグゼクティブコンサルタント 本城圭子(もとしろけいこ)

「骨粗しょう症」というと、「高齢女性の病気」というイメージがある人が多いかと思いますが、骨粗しょう症は男性でもなる人はいますし、若くても骨粗しょう症になる人もいる、誰もが発症する可能性がある病気です。

とはいえ、やはり一番多いのは、高齢の女性です。閉経前の女性の身体を守っているのは女性ホルモン(エストロゲン)です。エストロゲンは日本語で「卵胞ホルモン」と言われており、漢字が意味するとおり、「卵子」に関係するホルモンで、卵巣の中で「卵子」を育てる働きをしています。しかし、40歳を超えたころになると、身体は「妊娠・子育て」の役目を果たしたと言わんばかりに、体内で作られるエストロゲン(女性ホルモン)の量はどんどん減ってゆきます。このエストロゲンの減少が始まるころから(だいたい閉経5年くらい前から始まります)から閉経後約5年間の、約10年間が「更年期」と呼ばれる、女性の体調が大きく変化する時期です。

高齢女性の場合、骨粗しょう症の問題が出始めるのが、閉経から10年後くらいからと言われています。骨粗しょう症とは、漢字で「骨粗鬆症」と書きますが、漢字の通り、骨が粗く鬆(す)が入った症状になる疾患です。

高齢になると女性だけでなく男性も骨粗しょう症になる人がいますが、加齢に伴う骨代謝の変化について、実はまだ議論中なのです。

骨は、古くなった部分を壊す細胞(破骨細胞)と、古くなって取り除かれた部分を補修する細胞(骨芽細胞)の二つの細胞によって、常に体を支えるだけの強度を保てるように「骨の新陳代謝」が行われています。ちょっと前のテキストには、閉経期の骨代謝は、破骨細胞(古くなった骨を壊す細胞)の働きと骨芽細胞(新しく骨を作り替える細胞)はまだ活動的だが、骨を新しく作り替えるスピードより古くなった骨を壊すスピードの方が早い(破骨細胞>骨芽細胞)ために骨がスカスカになってくるが、高齢者になると、骨を壊す細胞(破骨細胞)、骨を作り替える細胞(骨芽細胞)の両方の働きが低くなると考えられている、と書かれています。

しかし、近年の複数の研究では、実は高齢者になっても破骨細胞・骨芽細胞ともに活動的で、その両方の働きが低くなることはない、という結果が出てきています。

そのため現在では、高齢者の骨粗しょう症発症の原因は、骨代謝の全体的な低下ではなく、骨代謝のバランスの問題と考える専門家が増えてきています。

現在使用されている骨粗しょう症の治療薬の種類には複数ありますが、第一選択肢は、やはり食生活の改善と日常生活(運動習慣)の是正です。骨の新陳代謝を促すには、ある程度の骨への負荷が必要なため、日々の生活の中に運動習慣を取り入れるのは必須です。骨=カルシウムというイメージが強いかと思いますが、カルシウムだけ摂取していても骨に蓄積されません。ビタミンDやビタミンKといった脂溶性ビタミンも必須です。しかし、最近は行き過ぎた日焼け対策によって日光を浴びることが少なくなったため、慢性的なビタミンDの不足が問題視されています。ヒトにとってビタミンDは唯一太陽を浴びることによって体内で合成できるビタミンです。過度な日焼け対策は骨粗しょう症発症の一因になりかねません。日焼けが心配な人は、ビタミンDを含む食材(乾燥しいたけなど)を積極的に摂取するように心が得ることが大切です。

それでも骨粗しょう症が進行してしまった場合や加齢に伴う変化の進行が見られた場合には、骨粗しょう症治療薬の出番となるのですが、現在の研究の結果より、骨を補強する薬ではなく、破骨細胞による骨の破壊を抑制する薬の方が高い効果が期待されています。

参考文献

森本忠嗣 et al.「高齢者の骨代謝回転の検討」日本骨粗鬆症学会雑誌.Vol. 4 No. 4. 2018. pp. 59-64(497-502).

 

投稿者:GEMFOODIES

年とともに眠りが浅くなる理由

作成者: 本城圭子(もとしろけいこ)

高齢者の人口比率が高い日本では睡眠薬の問題が数多く報告されています。高齢者になると複数の病院に受診していることが多いため、複数の施設から不眠を訴えるたびに睡眠導入薬を処方されていることが多く、患者側も、どれがどの薬なのかがわからず必要以上に服用して、過眠症状や、副作用によるふらつきや転倒などの事故が問題になっています。また、加齢とともに夜間頻尿などの問題も増えてくるため、中途覚醒そのものが思わぬ転倒の原因となり、ケガや骨折などの要因となっているだけでなく、高齢者の場合は、睡眠薬の体内への蓄積が起こりやすいことが分かっており、翌朝まで薬効が残ってしまい、朝の身支度などの何気ない動作での事故が起こりやすいことも問題となっています。

不眠を引き起こす可能性のある要因は多様であるため、要因を取り除くことが難しいことも、不眠が問題となる原因としてあげられます。子どもの受験問題や親の介護など、ライフイベントからくる不眠や、仕事と家庭の両立からくる不眠。定年後は、不規則になりがちな生活習慣や、運動不足からくる不眠などから、加齢に伴って起こってくるさまざまな不調(生活習慣病など)からくる不眠。夜間頻尿からくる不眠も、加齢とともに増えてくる不眠の要因の一つとなっています。

しかし若いころは疲れていても、そんなに疲れていなくても、少々不規則な生活を送っても、熟睡できたものです。しかしなぜ高齢者に不眠症状を訴える人が多いのでしょうか。

夜間睡眠量や睡眠の質は、年齢とともにその睡眠と覚醒のパターン(睡眠覚醒機構)に変化が起こってくることが分かっています。人は睡眠中に浅い眠りの時間(レム睡眠)と深い眠りの時間(ノンレム睡眠)を繰り返しています。

子ども~25歳ころまでは、入眠時間が短く、いったんレム睡眠・ノンレム睡眠のリズムに乗ると、ほとんど中途覚醒なく寝ることができます。しかし、25歳~55歳ころになると、少しずつ入眠時間が長くなり始め、深い睡眠(ノンレム睡眠)の時間が少しずつ短くなってきて、中途覚醒が増えてくるといわれています。そして、65歳以降になると、入眠時間が長くなり、深い眠り(ノンレム睡眠)時間が短くなり、相対的に浅い眠り(レム睡眠)の時間が長くなってきます。

つまり、7時間ベッドの中にいても、若いころは入眠時間が短く、中途覚醒も少なく、深い眠りの時間(ノンレム睡眠)がしっかりととれるため、ほぼ7時間の睡眠がとれていることになります。しかし、25歳ころをから中途覚醒の時間と深い眠りの時間(ノンレム睡眠)が短くなってくるため、7時間ベッドの中にいても、実際に寝ている時間は7時間未満となります。そして65歳以降になると、入眠時間が長くなり、深い眠り(ノンレム睡眠)の時間が短くなるため、相対的に浅い眠り(レム睡眠)時間がさらに増えてくるため中途覚醒しやすくなり、7時間ベッドの中にいても、実際の睡眠時間は6時間程度もしくはそれ以下となってしまいます。そのため、慢性的な寝不足が生じ、不眠を訴える人が増えてくる、と言われています。

加齢とともに睡眠の質が低下し眠りが浅くなることは、生理的な睡眠と覚醒のパターン(睡眠覚醒機構)の変化によるものですので、「寝られなくなった!」とあまり心配しすぎる必要はなさそうです。逆に「寝なきゃ!」と強く思うことが、不眠を引き起こす要因になりかねません。生活習慣を見直してみるなど、まずは不眠の要因となりそうなことを改善してみましょう。それでもだめなら、医師に相談しましょう。

参考資料:

足立浩祥.「睡眠薬」.P. 81-86.認知症の最新医療 29.Vol. 8 No. 2.2018.フジメディカル出版